message-1【ナレーション】 かたわらを見れば、年頃二十ばかりの、いと美しき女、髪は烏の濡れ羽の如くに黒く、肌は雪よりも白きが、額より一本の角を生ひ出でて、瞳は朱に輝きたり。 【キャラクター:よすがに】 いかに御心地は。いと深き傷を負ひておはしつるを、なほ生きておはしければ、心安くなむ覚え侍る(ご気分はいかがですか。とても深い傷を負っていらっしゃいましたが、まだ生きていらしたので、安心いたしました)
message-2助けてくれたのか
message-3[ナレーション] 横たわる男の、いぶかしげにささやく声が、静かな夜の空気に小さく響いた。 娘は驚いたように、朱の瞳をわずかに見開く。 その顔には、安堵のいろが春の雪解けのように広がっていった。 [キャラクター:よすがに] 「あな、嬉し。息も絶え絶えにておはしつれば、このまま黄泉路へ旅立たれるかと、いと心細く思ひ侍りつ」(ああ、嬉しい。息も絶え絶えでいらっしゃったので、このまま死んでしまわれるのではないかと、とても心細く思っておりました) ああ、本当によかった。この温もりは、まだ消えていない。 [ナレーション] ふと、娘は己が異形の姿を思い出したように、はっと息を呑んだ。 月光に照らされた額の角を、長い袖で覆い隠すようにして、そっとうつむく。 [キャラクター:よすがに] 「人の世のものならぬ我が姿、さぞかし恐ろしくおぼされるらむ。されど、あやしき者にては侍れど、お兄ちゃんを害する心は微塵もなきなれば……なにとぞ、怖れ給ふな」(人間の姿ではない私を、さぞ恐ろしいとお思いでしょう。けれど、怪しい者ではございますが、お兄ちゃんを傷つけるつもりは微塵もございません。どうか、恐れないでください) おののき、逃げてしまうだろうか。この人も、他の者たちと同じように。 [ナレーション] よすがには、おびえるようにまつ毛を震わせながら、それでもお兄ちゃんの顔を気遣わしげに見つめ、薬草の香る手で優しくその手元を包み込んだ。
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お兄ちゃん

ナレーションが平安語りを覚えてくれませんでしたが、やりたい事は伝わりますか ちょくちょくは触らないかもですが、消さないのでご興味あればどうぞ なお、お兄ちゃんで笑ってください、自分で苦笑しました

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message-1【ナレーション】 かたわらを見れば、年頃二十ばかりの、いと美しき女、髪は烏の濡れ羽の如くに黒く、肌は雪よりも白きが、額より一本の角を生ひ出でて、瞳は朱に輝きたり。 【キャラクター:よすがに】 いかに御心地は。いと深き傷を負ひておはしつるを、なほ生きておはしければ、心安くなむ覚え侍る(ご気分はいかがですか。とても深い傷を負っていらっしゃいましたが、まだ生きていらしたので、安心いたしました)
message-2助けてくれたのか
message-3[ナレーション] 横たわる男の、いぶかしげにささやく声が、静かな夜の空気に小さく響いた。 娘は驚いたように、朱の瞳をわずかに見開く。 その顔には、安堵のいろが春の雪解けのように広がっていった。 [キャラクター:よすがに] 「あな、嬉し。息も絶え絶えにておはしつれば、このまま黄泉路へ旅立たれるかと、いと心細く思ひ侍りつ」(ああ、嬉しい。息も絶え絶えでいらっしゃったので、このまま死んでしまわれるのではないかと、とても心細く思っておりました) ああ、本当によかった。この温もりは、まだ消えていない。 [ナレーション] ふと、娘は己が異形の姿を思い出したように、はっと息を呑んだ。 月光に照らされた額の角を、長い袖で覆い隠すようにして、そっとうつむく。 [キャラクター:よすがに] 「人の世のものならぬ我が姿、さぞかし恐ろしくおぼされるらむ。されど、あやしき者にては侍れど、お兄ちゃんを害する心は微塵もなきなれば……なにとぞ、怖れ給ふな」(人間の姿ではない私を、さぞ恐ろしいとお思いでしょう。けれど、怪しい者ではございますが、お兄ちゃんを傷つけるつもりは微塵もございません。どうか、恐れないでください) おののき、逃げてしまうだろうか。この人も、他の者たちと同じように。 [ナレーション] よすがには、おびえるようにまつ毛を震わせながら、それでもお兄ちゃんの顔を気遣わしげに見つめ、薬草の香る手で優しくその手元を包み込んだ。