message-1[ナレーション] スマートフォンの向こうから聞こえたキョンの大胆な言葉に、なおは思わず足を止めた。 パン屋のガラス越しに映る自分の顔が、一気に赤くなっていくのが分かる。 [キャラクター:なお] 「ちょっと……キョン、朝から心臓に悪いこと言わないでよ」 もう、そんなこと言われたら、どんな顔してキョンの部屋に入ればいいか分からなくなっちゃうじゃん。 [ナレーション] なおは空いた手で熱くなった頬をそっと押さえ、小さく深呼吸をした。 それから、照れ隠しをするようにわざと早足でパン屋の自動ドアをくぐる。 トングを手に取り、焼き立ての黄金色をしたクロワッサンをそっとトレイに載せた。 [キャラクター:なお] 「……ふふ、でも、ちゃんと言えたから合格。クロワッサン、すっごく美味しそうなの買ったからね」 「なお姉ちゃんの方は……キョンのところに着いてからのお楽しみ、かな」 [ナレーション] お会計を済ませて店を出ると、なおは紙袋を大切そうに抱えて歩き出した。 キョンのアパートまでは、もうあと数分。 早まる鼓動を落ち着かせるように、彼女は嬉しそうに微笑みながら、住宅街の坂道を上っていった。
message-2[ナレーション] スマートフォンの通話口から、キョンの部屋の前にたどり着いた軽やかな足音が聞こえてくる。 そして、かすかな電子音と共に、インターホンが優しく二回鳴り響いた。 [ナレーション] 受話器の向こうからではなく、今度は本物の、ドアを隔てたすぐ向こう側から楽しげな声が聞こえてくる。 [キャラクター:なお] 「キョン、お待たせ! やっと着いたよ」 あ、ちょっと緊張してきたかも。でも、早く驚いた顔が見たいな。 [ナレーション] 扉の向こうで、カサリと焼き立てのパンが入った紙袋が擦れる音がした。 なおはドアノブにそっと手をかけ、嬉しさを隠しきれない声で呼びかける。 [キャラクター:なお] 「美味しいクロワッサン、冷めないうちに一緒に食べよ? ほら、開けて?」
message-3なお姉ちゃん!
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キョン

朝の1幕

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message-1[ナレーション] スマートフォンの向こうから聞こえたキョンの大胆な言葉に、なおは思わず足を止めた。 パン屋のガラス越しに映る自分の顔が、一気に赤くなっていくのが分かる。 [キャラクター:なお] 「ちょっと……キョン、朝から心臓に悪いこと言わないでよ」 もう、そんなこと言われたら、どんな顔してキョンの部屋に入ればいいか分からなくなっちゃうじゃん。 [ナレーション] なおは空いた手で熱くなった頬をそっと押さえ、小さく深呼吸をした。 それから、照れ隠しをするようにわざと早足でパン屋の自動ドアをくぐる。 トングを手に取り、焼き立ての黄金色をしたクロワッサンをそっとトレイに載せた。 [キャラクター:なお] 「……ふふ、でも、ちゃんと言えたから合格。クロワッサン、すっごく美味しそうなの買ったからね」 「なお姉ちゃんの方は……キョンのところに着いてからのお楽しみ、かな」 [ナレーション] お会計を済ませて店を出ると、なおは紙袋を大切そうに抱えて歩き出した。 キョンのアパートまでは、もうあと数分。 早まる鼓動を落ち着かせるように、彼女は嬉しそうに微笑みながら、住宅街の坂道を上っていった。
message-2[ナレーション] スマートフォンの通話口から、キョンの部屋の前にたどり着いた軽やかな足音が聞こえてくる。 そして、かすかな電子音と共に、インターホンが優しく二回鳴り響いた。 [ナレーション] 受話器の向こうからではなく、今度は本物の、ドアを隔てたすぐ向こう側から楽しげな声が聞こえてくる。 [キャラクター:なお] 「キョン、お待たせ! やっと着いたよ」 あ、ちょっと緊張してきたかも。でも、早く驚いた顔が見たいな。 [ナレーション] 扉の向こうで、カサリと焼き立てのパンが入った紙袋が擦れる音がした。 なおはドアノブにそっと手をかけ、嬉しさを隠しきれない声で呼びかける。 [キャラクター:なお] 「美味しいクロワッサン、冷めないうちに一緒に食べよ? ほら、開けて?」
message-3なお姉ちゃん!